Oracle Application Serverで使用できるように、TimesTen DSNを$HOME/.odbc.iniまたは/var/TimesTen/sys.odbc.iniファイルのいずれかに作成します。この項の例では、次のDSN定義を使用します。
[ORACLEAS] DataStore=/home/oracleas/ds/ORACLEAS PermSize=64 OracleID=europa OraclePWD=tiger SMPOptLevel=1 DurableCommits=0 UID=scott PWD=tigerOracle Application ServerアプリケーションでTimesTenにアクセスするには、OC4JサーバーでデータソースをTimesTen用に構成する必要があります。これには、Enterprise Managerを使用します。
図1.6に示す画面が表示されます。
図1.6 Enterprise Manager
図1.7 OC4Jコンテナ
図1.8 OC4Jの管理
図1.9 アプリケーション・デフォルト
図1.10 データソースの作成
図1.11 OC4JサーバーでのTimesTenデータソースの構成
コンソールで行ったデータソース構成の変更は、OC4Jサーバー・ディレクトリにあるconfig/data-sources.xmlと呼ばれるファイルに書き込まれます。
Oracle Application Serverでは、3種類のデータソース構成が定義されます。TimesTenを使用する場合は、エミュレートされたデータソースのみが推奨されています。エミュレートされたデータソースは、JTAトランザクションにおけるXAプロトコルをエミュレートするデータソースです。ただし、これらは2フェーズのXAコミット・プロトコルをサポートしません。OC4Jサーバーのdata-sources.xmlファイルでは、エミュレートされたTimesTenデータソースのサンプル構成は次のように記述されています。(Enterprise Manager 10g コンソールのGUIを使用して、エミュレートされたTimesTenデータソースを構成する場合は、GUIでの構成の指針として次のXMLディスクリプタを使用できます。)
<data-source location="jdbc/TimesTenDS" class="com.evermind.sql.DriverManagerDataSource" xa-location="jdbc/xa/TimesTenXADS" ejb-location="jdbc/TimesTenDS" connection-driver="com.timesten.jdbc.TimesTenDriver" username="scott" password="tiger" min-connections="8" max-connections="64" url="jdbc:timesten:ORACLEAS" name="TimesTenDS"> <description>TimesTen Data Source</description> </data-source>エミュレートされたこのデータソース構成では、エンティティ・ビーンズや、JTAトランザクションのサポートが必要なその他のコンポーネントとともに、TimesTenが使用可能になります。また、OC4J接続プール・サービスも使用されます。